バーデンバーデン 〜 カールスルーエの旅 その

 

今日は、このカールスルーエの旅の一番の目的、ビルギットさんのお話です。

 

 

 

「バーデンバーデン 〜 カールスルーエの旅 その 廚暴颪い燭茲Δ法▲戰襯螢鵑僕茲討ら私は、こちらで有名なペーター・フォイヒトヴァンガー教授のピアノ奏法に興味を持ち始めました。

 

何故かというと、先生のもとへは、本当に著名なピアニストたちが、自分のテクニックに行き詰ったり、手が故障したときなどに、通っていたからです。

 

でも残念なことに先生は、昨年6月、77歳でお亡くなりになりました。

 

 

 

 

 

 

 

そこで、先生のアシスタントを長年務めていたビルギット・ネルディンガーさんにお会いして、実際に奏法を説明してもらうために、カールスルーエに行ったのです!

 

 

 

 

 

ビルギット・ネルディンガーさん。

(モーツァルト時代のハンマーフリューゲルでCD録音した際の写真)

 

 

実際にお会いしてみると、写真の印象とはずいぶん違っていて、初対面とは思えないくらい打ち解けて、私ものびのび自分の考えていることをお話でき、ほぼ2時間、あっという間に過ぎました。

 

特にピアノをやっている人だと誰もが関心のある「脱力」についてのお話は、とても興味深いものでした。

 

ピアノでいう「脱力」とは、ただ力を抜いて演奏するだけでは、指先に心で思ったことが伝わりません。

 

腕の重み(重力)を使って演奏するのですが、いかにうまく、肩 → 腕(肘)→ 手首 → 指 へと重さがかかって、自分の出したい音色が、出したい瞬間に出るか、ということが重要です。

 

 

私はフライブルク時代、脱力についてエルザ・コロディン教授から徹底的に教わりました。

 

フライブルク時代にこれを叩き込まれたことで、私はその後、リサイタルをしても精神的な疲れはありますが、身体的な疲れはずっとなくなりました。

 

 

 

脱力と一言で言っても、本当に沢山のことが含まれていて、ピアニストによっても、身体の持って生まれた特性によっても様々です。

 

私がフライブルクで習った脱力は、肘を使う部分が多かったのですが、フォイヒトヴァンガー先生の脱力は、その役割を手首が行うようです。

 

それを見せてくれたビルギットさんの手首から指先の動きの無駄がないことといったら…

 

 

確かに、肘は可動範囲が広いので大きく使えるという利点はありますが、「大きく使いすぎると次のポジションへ行くのが遅れてしまう」、「どのぐらい使っているかが自分で把握しにくい」という難点もあります。

 

その点、手首は大きくは使えませんが、細やかに使うことができ、親指の可能性がずっと広がり、より深い音楽ができると思います(言葉で言うのは、本当にむつかしい!)。

 

手首〜指先の微妙な使い方のテクニックはたくさんあるので、それをコピーしたものを、もらいました。

 

これを自分の今までのテクニックにうまく取り入れたいと思っています。

 

 

フォイヒトヴァンガー先生の脱力を、ビルギットさんがやって見せてくれたことによって、私は大きなヒントを得たような気がします。

 

実際に目の前で見る(聴く)のと、本で読むのとでは雲泥の違いがありますね!

 

 

何故、フォイヒトヴァンガー先生のもとに、多くのピアニストが通っていたかわかるような気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

photo by steinway
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