ドイツの年金事情
先日、ドイツの雑誌(Deutsch Perfekt 2019年8月号)に、
年金についての、とても面白い記事がでていました。
上の写真の真ん中の大きな数字「83,1」は、
ドイツの女性の平均寿命です。(男性 78,1歳)
記事の内容は、
『昨年、老人への年金給付を東ドイツで3,4%、
西ドイツで3,2%増やしましたが、
今年もまた7月1日に、政府が年金給付を3%以上増やします。
それでも、多くの老人は十分ではないと言っています。』
というものです。
ドイツの年金は、州ごとに金額が違います。
ここでは、旧西ドイツの州、旧東ドイツの州とざっくりと表記しています。
気になるのは、では、「ドイツの老人は
平均でいくらの年金をもらっているか?」と言うことですよね。
上の写真の左下の数字「1095」、これは、
西ドイツでの男性の1ヶ月の平均年金を表しています。
1095ユーロ(¥132500円)ということです(1ユーロ=121円で換算)。
西ドイツの女性の平均は、622ユーロ(¥75300)。
東ドイツの男性の平均は、1198ユーロ(¥145000)
東ドイツの女性の平均は、928ユーロ(¥112000)です。
私はフライブルク時代に、
「ドイツの老人はしっかりした年金がもらえるので、
悠々自適な老後が送れる」と聞いていたので、
ドイツの年金は日本よりずっとしっかりしていると思っていました。
でも、西ドイツの場合、日本より少ないのです!
(統計の取り方により、一概には言えませんが。)
東ドイツは、今でも社会主義の影響があって、
年金の男女差が、西ドイツに比べて少ないですね。
ブリッツさんに訊くと、やはりドイツも年金が低く、
老人の貧困が、問題になっているそうです。
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